■ コーポラティブハウスの管理をおこなうのは管理組合の仕事
コーポラティブハウスの管理は「管理組合」や「理事会」が主体となって行なっていくのが原則です。これは管理会社に業務を依頼した場合にも同じことです。
管理会社の対応がいつも遅かったり仕事が不誠実な場合には管理会社を変更することも検討しなくてはなりません。管理組合の仕事には管理会社の良し悪しを見極めて必要に応じて管理会社を選ぶことも含まれています。
■ 管理会社の変更にはリスクもある
しかし管理会社の変更には「メリット」だけではなくて「デメリット」もあるため慎重に判断する必要があります。
まずは、問題の原因が管理会社の担当者にあれば担当者の変更を申し入れて改善を促すようにしましょう。それでも対応が改善されなければ管理会社の体質に問題がありますので管理会社の変更を検討していきましょう。
■ コスト削減を目指すのであれば一部委託方式の採用もあり
管理会社に依頼している業務の一部を管理組合が直接専門業者に依頼することで、管理会社への手数料が不要になり、コスト削減の効果が期待できます。そのぶん管理組合の負担も重くなるのでコスト削減効果と自分達の負担のバランスをとることが重要となります。
■ コーポラティブハウスはデザイン優先で管理が難しい面も
特に「アトリエ系コーポラティブハウス」と言われる「デザイン」や「構造」に特徴のある建物については、管理の面から言えば決して「管理がやりやすい建物」とは言えません。したがって管理会社の果たす役割が自ずと重要になってきます。
コーポラティブハウス管理組合が管理会社を選ぶ場合には金額だけで選ばないで、これまでの「実績」や「管理体制」なども十分に比較検討した上で決定するようにしましょう。
『管理会社』の記事一覧
以前は管理組合が管理会社に何らかの不満を持っていても、だからといって管理組合が何か行動するということはあまりありませんでした。しかし現在では建物完成時の管理会社から半数の管理組合が管理会社の変更を検討しているというデータもあります。
その根底には「管理費」や「修繕積立金」を節約したいと言う切実な目的があるからです。特にコーポラティブハウスの場合にはコミュニティがしっかりしていることもあるので「自分たちでできることは自分たちでやって」専門的で難しい部分だけ管理会社に任せるといった、そんなやり方を採用している管理組合も数多くあります。
ここでは、コーポラティブハウスの管理組合が管理会社を選ぶ際のポイントやコーポラティブハウスらしい管理の仕組みについて記事にまとめています。