台風や大雨による「集客住宅」の被害
最近の豪雨の特徴は局所的に、短期間で想定を超える大雨が降ってくることです。
こうなると敷地内のポンプが正常に働いても結局は、敷地の外から水が溢れ逆流してくることで「機械式駐車場」の浸水事故などが起こります。
現実にはこうした機械式駐車場の浸水事故の割合はかなり多く、建物の管理会社では、最も警戒している集合住宅で起きる「事故」の一つです。
浸水事故を防ぐ方法
こうした被害を防ぐには、まず建物内への「水の侵入」を出来る限り防ぐために「防潮板」や「土嚢」を準備しておくことです。
簡易的な排水ポンプなどもホームセンターなどで手に入りますが、敷地内の排水ポンプの故障には有効であっても、局地的な大雨により敷地外から流れ込んでくる水流に対しては、太刀打ちできません。
もちろん、土嚢を準備していても実際に使えなければ意味がありません。台風のようにある程度予測できる場合には事前に準備すれば良いのですが、昨今の集中豪雨のような場合には理事会で話し合うような余裕はありません。
事前にルールを定めよう
一般に知られている大雨の時に機械式駐車場の「パレットを上げるという対策」や水が入りやすいドライエリアや機械式駐車場の入り口などに「土嚢をつむ」などの対策は、事前に管理組合で話し合って「どういった場合」に「誰が」「何を」するかということを明確にしていく必要があるでしょう。
「使用細則」等で定めておくのが理想ですが、最低限、総会等でルールを話し合って決定事項を「議事録」や「チラシ」にして各家庭に配布しておきましょう。
まとめ
コーポラティブハウスは、構造的には「地下を備えている」建物も多く、また「地下ピットが必要最低限」であったり「排水ポンプもそれほどの排水量がない」など、水害に対しては万全とは言えません。事前に準備を備えることでこうしたリスクを少しでも解消できるようにすることが重要です。