コーポラティブハウスでは「日常清掃員」から『建物の不具合』や『劣化状況』を聞き出そう

維持/管理
コーポラティブハウスの場合には自主管理に近い管理組合運営の体制で、共用部分の「日常的な清掃」も住民が持ち回りで行なっていることもしばしばあります。しかしほとんどの管理組合では「清掃業務」は管理会社に委託しています。この「清掃業務」は建物をきれいにすることだけが目的ではありません。清掃員はくまなく敷地内を回るため、目視できる範囲での「設備の不具合」や「劣化状況」を一番把握する立場にあります。ですから清掃員と上手に付き合うことで早期に建物の不具合に対処することが可能になり、建物の資産価値を維持していくことが可能になります。

コーポラティブハウスの清掃業務

コーポラティブハウスの清掃業務コーポラティブハウスの管理費からの支出の中で清掃業務に関わる割合はかなりのものになっています。

日常清掃では「敷地」や「建物内」の『掃き掃除』や『拭き掃除』などの日常的で簡単な清掃を行います。

コーポラティブハウスの清掃では、この日常清掃の他に専門業者が行う「ガラス清掃」や「床面のワックスがけ」などの清掃業務もおこないます。

日常清掃業務の清掃員の雇用は年々難しくなっている

コーポラティブハウスの清掃員の雇用は年々難しくなっている日常清掃を行う清掃員は、管理会社に業務を委託している場合は管理会社が募集をおこなって時給1,000円といった雇用形態で採用するのが一般的です。

昨今ではこうした清掃業務に応募する人は少なく募集をかけてもなかなか人が集まらないのが実情です。

したがって管理会社も雇用に苦戦して時給を上げたり、採用の年齢の上限を上げるなどしているため、高齢の方が清掃業務をおこなうことも増えています。

日常清掃の「範囲」や「内容」は契約書に記載しよう

コーポラティブハウスの日常清掃の「範囲」や「内容」は契約書に記載する管理委託契約書の中には「日常清掃」についての記載がありますがここで問題になるのが「清掃範囲」や「清掃の内容」が明確になっていないことが多いということです。

例えば契約書の中で「自転車ラックの雑巾がけ」「雑草の除去」が日常清掃に含まれるのか明確にされていないことがほとんどです。

この清掃の「範囲」や「内容」が明確になっていないと、住民が清掃員に対して、明確に「ここをやってください」と指示をすることが難しくなります。

管理会社に「清掃内容」を見直すように依頼する

従って管理委託契約書には清掃の「範囲」や「内容」について詳細に記載するように管理会社に要求をしましょう。

また、日常清掃をおこなう清掃員は建物内の「汚れやすい部分」や「あまり清掃をしても意味がない箇所」を把握しています。ですから清掃員からヒアリングを行って管理委託契約書の更新時には清掃内容を随時見直すように、管理会社に指示をすることが必要となります。

清掃員から建物の不具合を聞き出そう!

コーポラティブハウスでは清掃員から建物の不具合を聞き出す日常清掃の品質に関しては清掃員の「清掃技術」というよりも「やる気」が占める割合が大きいでしょう。

ですからコーポラティブハウスの住民は、積極的に清掃員とコミュニケーションを取って「労いの言葉」をかけるなどして、清掃員に「やりがい」を感じてもらえるように接することが大切です。

また、清掃員は建物の「不具合」や「汚れがひどい」場所など、建物のことを熟知しています。

こうした情報は清掃員の中だけで留まってしまうことも多いため積極的にコミュニケーションをとって情報を仕入れて今後の維持管理の参考としましょう。

まとめ

コーポラティブハウスにおいては「清掃員の確保」は非常に難しい課題となっています。なぜかといえば、コーポラティブハウスの清掃作業は週2日といった最低限の回数であることがほとんどです。これは働く側からすればあまり多くの収入を得ることができないため敬遠されがちです。

もちろん管理会社に日常清掃を依頼している場合には、こうした問題を管理組合が深刻に捉える必要はありませんが、こうした状況は管理会社にとっても同じことですので結果として管理委託費の値上げといた事態につながりかねません。

雇用の問題はコーポラティブハウス管理組合が簡単に解決できる問題ではないのですが、清掃員にとって働きやすい環境をつくることで清掃員が長期にわたって働いてもらえるようにしましょう。

維持/管理
コーポラティブハウスは、集合住宅の理想的な仕組みですが「中立的な立場」で、詳しく解説している書籍やウェブサイトはほとんどありません。「コーポラティブハウスの教科書」では、一般的な分譲マンションと比較しながらコーポラティブハウスの「メリット」や「デメリット」について解説していきます。
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